短編

ほん怖

埋まった宝箱

あんま不思議じゃないけど 公園の遊具が危険だってことで撤去された時 近所のガキ集合で埋めた宝箱が掘り返されて出てきて そのおかげで10年以上ぶりで同窓会みたいなのができた
じわ怖

赤い目をした人へ、赤い手をした人へ

これも小学校の時の話。 小学校の下校途中で、仲間と騒ぎながら信号待ちをしていると、1人が側溝のコンクリートの蓋の間に覗く100円玉を見つけた。 蓋はとても持ち上がらなかったが意地でも取りたくなって、四車線隔てた向こう側の下水溝から侵入を試みた。
じわ怖

雨の日の出来事

5年前の、ある梅雨の日の出来事。 会社で昼食を食べているときにそれは起こった。 友人と会い向かいの席で話をしながら食事をしていると、 席の横にある窓から友人が何気なく雨の降る景色を見た。 食堂は2階なのでその窓からは町が見渡せる。
じわ怖

あるアパートでの出来事。 5階建てのアパートの最上階に住んでいる家族。 その家族にはもうすぐ幼稚園に入園予定の女の子がいました。 お昼御飯を食べ終わった後に女の子を近所の公園に散歩に連れて行くのが母親の日課でした。 ところが今日に限って女の子はお昼ご飯を食べ終わると何処かへ遊びに行ってしまったのです。 しばらくして帰ってきた女の子に、心配になった母親が「どこに遊びに行
京都の怖い話

眠れないおばさん

5年程前、帰省のため、福岡行きの新幹線に乗っていた。 その客車は、かなり空いていた。 新横浜で、一人のおばさんが乗り込み、通路向こうの席に 座った。
じわ怖

金属のネジと巻貝の殻

小学校の時、机を向かい合わせにして食べていた女の子。 何故かいつも身体のどこかしらに痣があった。 ある日、いつも通り給食を食べているとその子の顔色が悪い。 嫌いなものでもあるのかな、と思っていたら突然吐いた。
じわ怖

ぬいぐるみ

小さいときに買ってもらったクマのぬいぐるみ。背中にチャックが付いていて中に小物が入れられるようになっていました。それをよく学校に持っていって遊んでいたのですが・・・。ある日の給食でインゲンが料理の中に入っていました。インゲンが嫌いだった私は...
洒落怖

書き手の恐怖

恐怖漫画家の超巨匠が何かのインタビューで語っていた(ように記憶している)話。 彼の家は非常に変わった作りになっている。屈折した廊下や歪な天井。 加えて壁から屋根から様々な蛍光色でサイケに塗りたくられている。 インタビュアーがその理由について問うと、巨匠はこう言った。
意味怖

さいしょにてがなくなりました

さいしょにてがなくなりました。 つぎににあしがなくなりました。 あとにはくびとどうたいがのこりました。 でも、おなかがすいたので、くびはどうたいをたべました。