ほん怖全話

足を引っ張る赤ん坊

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怖いかどうかわからないけど、前の彼女が体験したらしい話。
彼女の名前はOにしときます。

Oが小学2年の時に肺炎になったらしく、入院することになりました。
病室は個室で、母親は家に入院のための用意を取りに帰ったそうです。


母親がいなくなって、眠たくなったOは、いつの間にか寝てしまいました。
しばらくすると、Oは誰かに下に引っ張られている感覚に襲われ、目を覚ましました。


目をさましたOが、足の方を見てみると・・・そこには、Oの足を引っ張る赤ん坊の姿がありました。
一瞬でパニックになったOは叫ぼうとしました。

しかし、金縛りになっているらしく声がでません。
必死で「お母さん!!お母さん!!」と叫びました、でも声になりません。


その間も、赤ん坊はOの足を引っ張り続けます。そのうちに、赤ん坊が上のほうに移動してきました。
足から腰。腰から胸。その間もOは声にならない叫びをあげたそうです。


胸まで、赤ん坊が来て笑ったときには、覚悟したそうです。
その時、遠くからOを呼ぶ声が聞こえ、Oは目を覚ましました。


目の前には心配そうにしている、母親の顔がありました。
母親の話によると、ずっとOはうなされていたらしく心配したそうです。


「夢だったんだ・・」と安心した、Oの足首には、赤ん坊のような小さい手の形の痣があったそうです。

後日、母親に話したところ。Oには、産まれてまもなく死んだ、弟がいたそうです。
姉に甘えたかったのか・・・それとも・・・。

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