青森県の怖い話全話

城ヶ倉大橋

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地元ではかなり有名な心霊スポットである城ヶ倉大橋ですが、私は大人になるまでここが心霊スポットであることを知りませんでした。
25歳くらいの時になんとなく調べていて知ったのですが、その時若干震えてしまいました。

何故ならそれまでに私が知っているだけでも親戚・知人の2名がその橋で自殺していたんです。
ついついその話がしたくなり、地元の友人に電話で話してしまった事を今でも後悔しています。

既に話をしたことを忘れていた1年くらい後に帰省した時に友人宅に集まり飲み会をしました。
馴染みのメンバーなのですが、仮にA君としますが、いつも人気者でみんなの笑いを取り、飲み会には必ず参加する彼が現れなかったのです。
友人に何気なく尋ねました。

「あれ?今日はA、来ないの?」

私のその言葉に場の空気が一気に冷めたのを感じました。

「そっか…そういえばお前は知らないんだもんな…」

そう言いながら友人が重い口を開きました。

あの日私が電話した後日、地元で友人同士が飲み会をしたそうです。
そこにはA君もいて、私の話がリアルで怖かったらしく話のネタとして友人がみんなに話したそうです。

場が盛り上がり、みんなで行ってみようという事になったそうです。
時間は聞いていませんがいつもの調子だと大分遅い時間だと思います。

そしてその時車で来ていたA君の運転でみんなで城ヶ倉大橋に行ったそうです。
昼間は走行車両も多い橋なのですが、夜は全く車が走らず、恐ろしいくらいひんやりした空気を感じたそうです。
橋から身を乗り出しみんなで、

「高いー!」
「怖いー!」

とはしゃいでいたそうだったんですが、その時仲間の一人がA君だけ車から降りていない事に気が付き呼びに行ったそうです。
するとA君の様子がおかしかったようで、友人も慌てて駆け付けたそうです。
するとA君は小刻みに震えながら、

「来てはいけなかった…来てはいけなかった…」

と呟いていたそうです。

『ヤバい』

と思って、運転出来る状態ではないA君を無理矢理後部座席に移動させ、その場を立ち去ったそうです。
部屋に戻り、一息つくとA君は落ち着きを取り戻し、念のためにその日は部屋でみんなで雑魚寝し、翌日A君は車で帰ったそうです。

しかし、A君の姿を見たのはそれが最後でした。
その後連絡が一切付かなくなり、家にもおらず、行方不明になってしまったのです。
私に関係する話はこれだけですが、ここは本当に悪い話しか聞かないので、絶対に行ってはいけません。

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