短編

ほん怖

心臓発作で

心臓発作で死んだ(と思われた)人が葬式の最中に 息を吹き返したが、それが自分の葬式だと言うのを 聞いて、心臓発作で本当に死んじゃったことがあったそうだ。
じわ怖

生き返る

火葬場で働く人の証言だそう。 いや、今までに何千体以上の白骨を見て来た知り合いによると、 生き返ったとはっきり判るみたい。 焼く途中、人体はボクサースタイルみたいな体勢になるらしいが、 (火葬中、トラブルが起こり、緊急停止させた時、生焼けのを見たらしい) それとははっきり違うみたいよ。頭蓋骨が煙突の真下にあるとか、 断熱ドアの近くにあったりするみたい。 ボクサースタイルになるだけだったら、こうはならないって。 その知り合いが就職する前からいた人は、絶叫を聞いた事があるそうな。
ほん怖

霊感を調べる方法

例によって、何人かで集まって怪談話しをしているとき、 そのうちの1人が言い出しました。 「今から話す方法で、自分に霊感があるかどうかが解るんだって。」 「まず頭の中で、自分の家の自分の部屋にいるイメージを思い浮かべて、  そして、そこから順番に全部の部屋を覗いて回っていって  もし、その途中で、どこかの部屋で、自分以外の誰かに会ったら、  霊感が強くて、見える時には見えちゃうんだって。」 で
ほん怖

盆のドライブ

お盆休みに、ダンナとふたりでドライブしていたときの話です。 一応、秩父のあたりまでは行く先を決めていたのですが、そこから先は 気のむくまま、テキトーに流していこう、という、目的の無いドライブでした。 ただ車に乗っているだけでも楽しい私たちは、よくこういうことをするのです。 ですから、目的が無いと言っても、いつも行く道というものがあって、 毎回、けっこう見知った道を行って、戻って来るということになるのです。
洒落怖

ガキ使の話し

「がきの使い」で浜ちゃんが話した事であまり覚えてないんですが、車庫に車を入れようとしたらなぜか自転車がとまっていて、車からおりてどかそうとしたらどこからともなくばばあが現れ、しきりに何かをさがしている様子。ちょっと恐くなった浜ちゃんは車に戻...
ほん怖

真っ赤な男

ゲーム製作者飯島健夫氏の十八番の話。 少年時代、山にボーイスカウトかなんかで夏キャンプに行った時、 それを見たんだそうだ。 真っ昼間。 カンカン照りの中、何人かで歩いていると、 木立の中、少し暗がりになった所、ほんの5mほど先に、それはいた。 人間…? 木立の緑色のなかに、 全身を血で塗りたくったかのような、真っ赤な男。 どろっとした感じで、服を着ているかどうかもわからない。
洒落怖

タクシーの窓

ある夜のことでした。 会社員のAさんは残業で遅くなったのでタクシーをひろいました。 タクシーの中では運転手さんといろんな話で盛り上がっていました。 そして、タクシーは山の中の暗い道を通りかかりました。 脇
ほん怖

テント

常設テントのキャンプ場で宿泊した時、自分らの泊まったサイトには8人用の大テントが7つあったんです。 私らはその中の第7点と7テント。一番端っこでした。 夜中トイレに行って帰ってくると、誰もいないんです。 みんな寝てたはずなのに。  え、と思って外に出てテントを見ると「第8」と書いてある。 なんだ、俺は第7じゃん、と思って一つ前のテントで寝た。  ・・・いえ、気づいてたんです。「第8テントはない」ということは。 でも怖かったので、自分の思い違いだとむりやり信じ込んで寝ました。 翌朝、第8テントは消えてました。
熊本県の怖い話

熊本のホテル

僕の友達の友達から聞いた話です。当時、大学生のその人は、8月の終わりのオフシーズンに家族で熊本の阿蘇に旅行し、大きなホテルに泊まったそうです。その人は夕食の後、一人で大浴場に行ったところ、誰も入っていなかったそうです。外には露天風呂もあった...