とある小学校にあまり目立たない女の子がいたそうです。
そんな彼女ですが、一年に一回の学芸会の劇で主役に大抜擢されました。
念願の女王役になれた女の子は、とっても楽しみにしていて練習も一所懸命やっていました。
毎日遅くまで居残って練習していたのでお母さんもたいそう心配していたそうです。
ある日、その女の子はいつも通り長いセリフの多い女王役の練習を終え、暗くなってから家路を急いでいました。
その途中、横断歩道を渡ろうとしたその女の子は車に轢かれて死んでしまいました。
そんな痛ましい事件があったあと、その横断歩道に歩道橋が架けられました。
元々危険な横断歩道と言われていたのもあったかもしれません。
ともかく、その後は一人の犠牲者もなく、安全な道へと生まれ変わりました。
ただ、その歩道橋には奇妙なことが起きるのです。
その歩道橋には「この歩道橋は、交通安全のために作られました。」という看板が取り付けられていたのですが、何度付け直しても文字の一部が消えてしまうそうです。
安全の二文字の上の部分が。
コメント