これは、私が小さかった頃の話です。
近所に、ある若夫婦と、老夫婦がいました。
ところが、その若夫婦は何かにつけて老夫婦に冷たくあたりました。
特に、おばあちゃんに対してはとても冷たかったのです。
ある時、そのおばあちゃんが病気になりました。
食べたい物も十分に与えてもらえず栄養が足りず日に日に弱っていきました。
ある日、おばあちゃんがお赤飯が食ベたいと言ったのですが
食べさせずにいたのです。
おばあちゃんは、お赤飯が大好きだったのです・・・
そして突然、苦しみだしとうとうなくなってしまったのです。
何日かたってみんなで朝御飯を食べようと思い炊飯器のふたをあけ茶碗に御飯をもろうとしたその時
何と白い御飯を炊いたはずのご飯が
赤い御飯、お赤飯になっていたそうです。
ろくなものも食べさせてもらえず恨みを残してこの世を去ったおばあちゃんの怨念が形となって現われたようです・・
この話を聞いた時はまだ小さかったのであんまし怖く無かった記憶があるのですが、
ある朝、父がいつものように飼い犬の「ぺス」を連れて近くまで、散歩に出かけた時の事です。
普段何気なく通ってるごく普通の道を父とぺスは歩いていたのですが・・
この後、不思議な事が起こりました・・
しばらく歩いていると
なぜかぺスが急に「何か」に向かって「ワンワン!!」と吠え出したのです。
しかし、父とぺスの前には人もいなければ
犬や猫のような動物もいなかったそうなんです・・
「何故吠えるんだ?」
と思った父は、ゆっくりとぺスが吠えているその先を見てみました・・・・
するとそこには
最近交通事故で亡くなった方の「お花」がガードレールの脇に添えてあったそうです。
いったいそこでぺスは何を見たのでしょうか・・・?
コメント