京都までJR湖西線新快速に乗ったその日は、うまく座席が空いていて出発してまもなくうとうとしだした。
ずっと目をつぶっていたがアナウンスからして大津駅にさしかかった頃、両膝に何かがのしかかった。
大きさとそのちからからして丁度こどもが手で体重をかけたのと同じなので電車が混んで来て子供が自分の股の間にはいったようになったのかとじゃけんに膝を動かさずにしばらくそのままにしていた。
もうすぐ京都駅なので目をあけて確かめようとしたらなんと自分の前には誰もいない。
しかし膝には誰かが触っている感触が確かにある。
思わず氷ついた一瞬であった。
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