ほん怖全話

ろくでもない人生

ほん怖
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子供のころから俺はいじめられっ子。

強いやつに逆らえない気の小さい少年だった。

18歳になって変わろうと思い家を出て就職した。

やがて生活も落ち着いてきて昇格もし、生活が豊かになってきた。

「やっぱり嫌な思いをした分、後からいいことが返還されるんだな」
と裕福な生活を送っていた。

同窓会では自分をいじめていたやつらは貧乏な生活を送っていることを知り、勝ち誇った気分でいた。

お金に余裕ができた俺はギャンブルに手を出すようになった。

パチンコから始まり競馬、競艇、競輪、すっかりハマってしまい休みがあればギャンブルを楽しんでいた。

不思議なことにギャンブル運が強いらしく毎回収支はプラス。

むしろ月給の三倍は稼ぐ程だ。

そんな生活が三年続いた。

今まで貯金をしていなかったが特に不安はなかった。

社長に昇格し、ギャンブル運もよくこの上ない生活だった。

だが、しだいにギャンブルも負けるようになりやけになって賭ける金額も倍々になっていった。

会社も借金を抱えやがて倒産した。

また勝てるだろうとギャンブルを続ける。

50歳になり、あの時貯金をしてればこんな生活は…

なんて思いながら借金をしてまでもパチンコ屋に通い続ける俺だ。

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