全話

洒落怖

プライベートビーチの部屋

ある旅行会社の添乗員が、ツアー客と共に沖縄のリゾートホテルへ行った。 そのリゾートホテルではプライベートビーチを持っているのだが、そのビーチ には潮の関係でよく死体が打ち揚げられるという。
京都の怖い話

眠れないおばさん

5年程前、帰省のため、福岡行きの新幹線に乗っていた。 その客車は、かなり空いていた。 新横浜で、一人のおばさんが乗り込み、通路向こうの席に 座った。
じわ怖

金属のネジと巻貝の殻

小学校の時、机を向かい合わせにして食べていた女の子。 何故かいつも身体のどこかしらに痣があった。 ある日、いつも通り給食を食べているとその子の顔色が悪い。 嫌いなものでもあるのかな、と思っていたら突然吐いた。
じわ怖

ぬいぐるみ

小さいときに買ってもらったクマのぬいぐるみ。背中にチャックが付いていて中に小物が入れられるようになっていました。それをよく学校に持っていって遊んでいたのですが・・・。ある日の給食でインゲンが料理の中に入っていました。インゲンが嫌いだった私は...
洒落怖

熱いよお

叔母が死んだと聞かされた時、心に浮かんだのは悲しみよりもどこかホッとしたような安心感だった。 いつから自分は叔母を敬遠するようになったのだろう? 叔母の家には本当によく遊びに行った。 特に夏休みにはほとんど滞在しっぱなしだった。
洒落怖

書き手の恐怖

恐怖漫画家の超巨匠が何かのインタビューで語っていた(ように記憶している)話。 彼の家は非常に変わった作りになっている。屈折した廊下や歪な天井。 加えて壁から屋根から様々な蛍光色でサイケに塗りたくられている。 インタビュアーがその理由について問うと、巨匠はこう言った。
意味怖

さいしょにてがなくなりました

さいしょにてがなくなりました。 つぎににあしがなくなりました。 あとにはくびとどうたいがのこりました。 でも、おなかがすいたので、くびはどうたいをたべました。
じわ怖

眺める女

ある男が一目惚れをした。 学校へ行く時通る、家の近くのアパートの2階の1室の女性だった。 朝、昼、晩、何時そこを通っても彼女は部屋の中から外を眺めていた。
洒落怖

卵の中にあったもの

知り合いの、警察関係者に聞いた話です。  去年、この近くであったバラバラ殺人事件、覚えてますか?  若い女性の部屋で、男のバラバラ死体がみつかったってやつ。その話です。  ああ、別にスプラッタな話しようってわけじゃありません。状況はそうですけど(笑