ほん怖全話

小学生くらいの男の子

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10年くらい前に知り合いが教えてくれた話です。

ある大学生がいて、自宅の自室で勉強していたそうなんです。

だけど、なにやら背後に視線を感じる。

どうしても気になり、ふと振り返ると、背後の側面にある本棚と本棚の隙間から、小学六年くらいの男の子がジッと大学生を見つめていました。

しかし大学生の家には、小学生くらいの子供などいません。

知らない間に親戚の子供が来たのかと思ったそうです。

だけどなにやら異様なものを感じ、瞬間的に目を逸らし、再び振り返った時には、子供は消えていました。

その上、ふと気が付くと、子供がすっぽり入っていた本棚と本棚の隙間は、5ミリくらいしかなかった
んです。

大学生は、そういえば最近、近所の小学生が交通事故で死んだなと思い出し、ぞっとしたそうです。

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