短編

じわ怖

覗く顔

俺の体験。 その日は大学のクラブ合宿の最終日で、晩は打ち上げ会でさわぎまくってんよ。 深夜になって、お決まりの如く怪談話が始まって、いろいろと話してるうちに 一人が急に黙ってしまったんよ。理由を聞くと『窓の外に人影が・・・』などと言い 出して、なんか気味悪くなって、そのままお開きになったんですわ。 ”俺、この部屋で寝なあかんのに・・・”と愚痴たれながら床に入って、やけど、窓が 気
ほん怖

さっきのおじいさん

5才の頃、母の実家の葬式に連れて行かれたときのこと、小型バスで火葬場へ移動のとき、たったふたりだけ、バスに乗らずにこっちを見てニコニコしているおじいさんと若い女性がいた。火葬場で棺の中の遺体の顔を見たら、さっきのおじいさんだったので、びっく...
じわ怖

知らない髪の毛

最近の実体験 オレの部屋は6畳で床には黒い絨毯が敷いてある ある晩、いつものように床に両手を付いて体を後ろにそらした感じで 座ってテレビを見ていた。 そして、ふと左手を見るとなにやら髪の毛らしきものがついている 何だろうとよく見てみるとやっぱり人の髪の毛のようで、それも長さが 約120cmくらいある。 オレはひと目見ておかしいと思った。なぜならこんなに髪の長い人間はウチにはいない。 過去にさかのぼってもこんな長い髪の人を部屋に入れた記憶はない。 よくあるが満員電車などで偶然接した人の毛がオレの服などに付いて運ばれてきたのだろうと そのときは判断した。 しかし、翌々日くらいにまた同じくらいの長さの髪を発見。どうも変だと思って 床をじっと見てみると、なんとそこらじゅうに同じく120cmくらいの髪の毛が何本も散らばってる 全身から血の気が引いていった。 髪の毛に似た化学繊維かもしれないとよく見たが、やはりどうみても人の髪の毛。 この絨毯が部屋に運ばれてくるまでの行程で、付着した可能性はまず考えられない もう2年くらい前に床に敷いたものだし、これまでの間にこんな髪の毛なんて一度も発見していない。 そもそもこまめに掃除機をかけてもいる。 全く原因不明の謎。 恐くなったオレは絨毯を丸ごと処分し、現在部屋はフローリングむき出しの床になっている。 それ以来、とりあえずあの髪の毛は見ていないが、思い出しただけでもゾッとする。
ほん怖

なーに?

女友達が体験したといっている話ですが その友達が小学生のときに夜、自分の部屋で勉強して いたらドアの前で何か足踏みする音がしたので家族の誰かがいると 思ったので「なーに」と返事したのですが何の返事も返って こなかったので気にせずに勉強していました。 そしてすこしたってからまたドアの前で足踏みが聞こえてきました。 それで家族の誰かがやっぱりいるとおもって「なによー」 と、いっても誰も返事しません。 家族の誰かがいたずらしてるんだと思ってドアを開けてみたら いきなり背の低い小さなおじさんっぽい人が包丁をかまえて 部屋の中を走り抜けていって壁の中にきえていってしまいました。 以上が友達に聞いた話です。 友達は実話だと言って聞きません。
ほん怖

同姓同名

私の友人が、暇をつぶしとして自分の名前をキーとして検索したそうです。 すると数件ヒットして、その中の一つに自分と同姓同名の人がつくった HPがあったそうです。 興味本位でそのHPを見たそうなのですが、学歴のところに ○○年○○大学工学部卒業と書いてあったのですが、 これが友人の学歴と同じものだったそうです。 しかし、同姓同名の人間が同じ大学の同じ学部にいたとは聞いたことが ないといっていた。 「一応こういうのもドッペルゲンガーになるのか?」
じわ怖

彼氏の家

会社の先輩から聞いた話だけど 一年位前、彼女は当時付き合っていた彼氏の家に泊まりに行ったんだそうな で、夜寝てると突然金縛りにあって 「おまえだけは許さんぞ」って耳元で響いたらしい 先輩はその話を後日同級生に話したら 「あんたその家ってあたしらの同級生が自殺したところだよ」 って言われたんだって しかも先輩が車を止めてたところで死んじゃってたらしい その車も半年ぐらい前に事故って廃車になった。 この話をしてるときにちょうど車で移動中で 「彼氏の家この辺だったな」 って先輩が言ったときはさすがにみんな 黙ってしまった・・・
ほん怖

母の愛

アメリカで実際にあった話しなんだけど、3歳ぐらいの子供と母親が乗った車が 凍結路面で滑って道の側面のガケから落ちて母親は死亡、子供は生存していたのが 「数日後」に発見された。 普通だったら凍死してしまうほどの寒さだった。 子供が言うには母親がずっとだっこして温めてくれていたそうです。
じわ怖

亡くなった奥さん

タクシー運転手の奥さんが、まだ五才になったばかりの子を 残して亡くなった。 父親は仕事ででかけている時間が長く、そのあいだ隣の家に子どもを 預けていたのだけれど、深夜になっても帰ってこないのものだから、 親切で面倒をみていた隣人もさすがにしびれを切らして、子どもを
じわ怖

校長先生の持ち家

友達の中学教師。新任できた田舎の中学の周辺、これというアパートが ないので、校長先生の持ち家を貸してもらうことになった。 小さな一戸建てなんすけど、昼間でも薄暗い。 窓の外が切り通しの崖になってて、日影なんだね。 最初は、友人も窓をあけてたんだけど、だれかにみられている気がして、 カーテンを閉めきりにするようになった。 夜寝ると、窓に顔がびっしり並んでる夢ばかりみて、おかしいと思いだしたら、 両親が様子をみにきた。 「昼からカーテンしめちゃダメでしょ」とパーッとカーテンをあけ、 外が草ぼうぼうだから、ちょっとむしってくるといって、軍手はめて でかけていったものの、十分もたたないうちに青い顔で戻ってきて、 引っ越しをすすめる。 造成される前、どうも墓山があったらしく、墓石の類がまだ草の中に、 ゴロゴロしてたんだってね。 あわてて引っ越したそうだ。 今彼女、町中のお寺さんの横にあるマンションにすんでる。 日当たりはいいし、見通しはきくしで、快適だそうだ。幽霊の気配もゼロ。 墓場だからとでるとは限らないのだね。