5才の頃、母の実家の葬式に連れて行かれたときのこと、小型バスで火葬場へ移動のとき、たったふたりだけ、バスに乗らずにこっちを見てニコニコしているおじいさんと若い女性がいた。火葬場で棺の中の遺体の顔を見たら、さっきのおじいさんだったので、びっくりした。「さっきこのおじいちゃんが手振ってたよ。」と言ったら母に怒られた。実家に戻ってなにげに天井を見上げたら、壁に若い女性の写真が飾ってあってそれが手を振っていた女性だったのでまた驚いた。母に言ったら怒られると思って黙っていたが、数年後、母の実家を再び訪れたとき、そのおじいさんが母の伯父で、若い女性が伯父の若くして死んだ長女、つまり母のいとこだということを知った。しばらくのちに、母のいとこの女性が離婚して実家に戻ってきたときに病死したことを知った。そのあと、彼女には死んだときに5歳くらいの男の子がいたことを知った。そしてごく最近、その子が自分の父親だということを知った。
さっきのおじいさん
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