この話は俺の友人Aの家で実際に起こった実話です。
10年近く前の話ですが、ある夜Aが寝ていると急に金縛りにあいます。
次の日の朝Aがそのことを伝えると、その兄も同じ時間頃にやはり金縛りにあっているのですが、その時おかな夢を見たというのです。
「俺の部屋を落ち武者が二人横切り、その間にぼろぼろの服を着たお姫さまが歩いていた。」
そしてこの話を聞いていたAの母もなんと同じ夢を見ていたそうです。
その時はそのままあの夢は一体なんだったんだろうね。ということでまとまったのですが、問題はその後にやってきました。
次の正月を迎え、一家の記念撮影を撮ろうかということで、普段はいつも開けっ放しにしているふすまを閉じた時、今まで見たこともないシミがたくさんそこの壁についているのを発見しました。
まるでどこからか水がたれてきて残った様な跡です。Aは一体なんだろう?どこからか雨でも漏れたのかな。などと考えていたのですが、その時後ろから母が叫ぶ声がしました。
シミの跡を少し離れたところから見ると十二単を着たお姫さまがこちらを覗いている姿がはっきりと分かったそうです。
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