福岡県の怖い話洒落怖全話

十三仏

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専門学校時代、福岡、熊本、佐賀の心霊スポットに行きまくってた頃の話だ。

犬鳴は行った事ないけど。

んで、福岡県の広川ってとこに十三仏って場所があって、かなり曰く付きらしく、友達と五人でいってみた。

十三仏の事を教えてくれた友達からは「絶対いかんほうがいい!!」とうるさく言われたけど、
そんなの関係ねぇ!!と怖いものみたさで突撃したんだ。

テスト期間中と言う事もあり、早く学校も終わり、昼間から出発。

十三仏に到着すると、少し雨が降ってきた。

車を出ると目の前は竹林で、けもの道がまっすぐ伸びていた。

竹林に入ると、昼間なのに暗くなんか不気味だった。

それよりも不気味だったのが、けもの道の脇に並ぶ大量のお地蔵さん。

お供え物も置いてあり、誰か地元の人が来てたんだろうなと思った。

まぁ五人とも

「不気味やねーw」

と言いながらも、写真を撮りまくっていた。

少し歩くと目の前が開けて来て、洞窟がある。

何人かはビビって入るのをごねていたが、説得して入っていった。

思わぬ洞窟の出現だったが、ケータイのフラッシュを使って恐る恐る中に入ってみたら、目の前に無数のお地蔵さんやら、仏様が祀ってあった。

100体以上はあったかな?

とにかくびっちり。

仏様たちから睨まれながらも、洞窟の奥に進んで行った。

どうも奥は深いみたいで、足場も悪い事もあり、30m進んだくらいに引き返した。

引き返す時、みんなで洞窟の中の仏様を拝んで外に出た。

まぁ別に霊的な現象なく、十三仏ちょろいなwくらいで車に乗り、みんなで恒例の心霊写真チェック。

デジカメの至る所を探し、何ものか写ってないか見ていると、一枚だけ俺の目の上が赤い写真があった。

瞳じゃなくてまぶたね。

みんなから

「これお前呪われとるやん!!w」

みたいにバカにされてたけど、そんなこと気にせず、霊的な写真が撮れなかった事が本当に悔しかった。

その日は次の日もテストだったので解散し、寮に帰り何事もなく寝た。

んで次の日。

朝起きてみるとやけに目が重い。

何か開けにくい。

寮の同部屋の奴が俺の顔見て驚いて

「はよ鏡見てこんや!!」

とせかされた。

鏡見てみると、両目がものもらいになったように腫れてた。

両目お岩さんみたいな。

何じゃこれwと自分では面白がってた。

学校に行くとみんなから笑われるたり心配されたりした。

一緒に十三仏に行ったメンバーは、どこにも悪い所はなく、

「本当に呪われとるw」

とまた馬鹿にして来た。

俺だけ呪われたなwくらいの軽い気持ちでいたけど、それよりもテスト勉強しなきゃいけなかったから、席について勉強を始めた。

そしたら隣の席の女の子から「ねぇ」話しかけられた。

その女の子は暗い奴で、学生生活一度も話した事はなかったからちょっとビックリした。

女の子「隣に座って欲しくないとけど」

俺「は??」

いきなりだったからムカついた。

そんなに俺の顔がキモいのか?
とちょっとショックでもあった。

俺「いきなり何??」

女の子「あのね・・・私少し霊感あるっちゃん・・・」

俺「は??」

女の子「俺君、やばいものから憑かれとるよ。やけん隣におるだけで無理」

俺「・・・」

女の子「どこか悪い場所に行った??今日帰ったら身体を塩で清めたほうがいいよ!絶対せなよ!」

なんか本当にぞっとした。

本当に取り憑かれてるなんて・・・

テストが終わって帰ったら、すぐ塩を身体にふって寝た。

起きたらもうものもらいは治ってた。

恐怖体験とまではいかないけど、モロに霊障を受けた体験でした。

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