兄の中学生の時の友人の話です。
当時は校内暴力が全盛の時で、彼もバリバリのツッパリでした。
ある夜、突然目が覚めたそうです。
よくある話だし、なんかやだなーと思ったそうですが、
季節は冬で寒かったので、そのまま寝ちゃおうと目をつぶり
ベッドのなかで何度も寝返りをうっていました。
ところがなかなか寝つけない。
「ダメだ、便所でもいくか。」と目を開けました。
すると部屋の隅に、見たことも無い着物姿の小さい女の子が
こっちをジッと見つめて立っている。
ビックリして固まっていると、その子がすーっと水平移動をしてきて
顔が自分の顔の目の前に来た瞬間、
「おにーちゃん、ココで何してるの・・・」
ぶわーっと、そのまま天井に吸い込まれるように消えていったそうです。
思いっきり剃り込みの入ったにいちゃんに、
その後恐くて、親の部屋に逃げ込んで朝まで震えてたわって話された時は
死ぬ程洒落になりませんでした(笑)。
その日以降、彼の部屋で怪事件が多発して
どんどん恐い人というイメージは無くなっていきましたが・・・。
いや別の意味で恐い人になってったかな。
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