洒落怖全話

化粧台の鏡

この記事は約2分で読めます。

これは知り合いの女性から聞いたマジで洒落になってない話です。
一部変更してありますが、ほとんど実話とのことです。
その女性(24歳)と非常に仲のいいA子が話してくれたそうです。
A子には3歳年上のお姉さんがいました。
姉妹仲もよく、A子は短大のことや彼氏のことなどで
お姉さんにたびたび相談相手になってもらっていました。
その日の夜、お姉さんがお風呂からあがり、
居間で父親や母親、そしてA子さんたちと雑談していました。
パジャマ姿のお姉さんはしばらくして2階の自分の部屋へと
引きあげていきました。
A子さんは自分もお風呂に入ろうとしたのですが、
就職のことでお姉さんに相談したいことがあり、
お姉さんの部屋へいきました。
ドアをあけると、お姉さんは化粧台の鏡に向かって
髪をとかしていましたが、鏡に向かったまま、
「A子ちゃん、お父さんとお母さんのところへ行ってなさい!」
と静かに強い口調で言ったそうです。
「でも、お姉ちゃん、ちょっと話があるんだけど・・」
と言ったものの、いつにないお姉さんのこわい口調に
A子さんはすごすごと居間に引き返したそうです。
その後、惨劇が起こりました。
お姉さんが座っていた背後にはベッドがあるのですが、
その下に包丁を持った男が潜んでいたのです。
お姉さんはその男に無惨にも刺し殺されてしまったのです。
犯人はストーカーでしたが、お姉さんは化粧台で髪を
とかしているときに、鏡越しに犯人を見てしまったのですね。
それで、妹を守ろうとしたのです。
この事件は新聞でも報道されました。

コメント