宮崎県の怖い話洒落怖全話

黒い人

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怖い話が大好きで、友人の体験談とかよく聞いたりするんだけど、これはオレが聞いた一番怖かった話。

場所はおそらく宮崎県。友人のSは学生の頃友人とバンドを組んでいて、練習用にと空き家を一軒借りた。

その日は3人で昼から練習を始めて、腹が減ったっつーことで、そのうち二人がバイクで買い出しに行き、Sだけが残った。暇だったので2階にあったソファーに寝っ転がってうつらうつらとしていたら、部屋の入り口に人影が見える。

もう帰って来たのか。と思って声をかけようとしたら声が出ない。

いわゆる金縛りの状態、時刻は真っ昼間。人影は3人いて、寝ている自分の周りに立った。

そしてなにやらぼそぼそと話している、顔は真っ暗で見えない。と、その黒い人たちが自分を抱え上げた(?)らしい。

(浮いたのか抱え上げられたのかよくわからなかったらしいけど)やばいっ!と思ったらしいんだけど、やはり体は金縛りで動かない。ただ冷や汗だけがだらだら出ていたとか。

その人影に抱え上げられたまま、自分の体は部屋の外へ、と、部屋の外の窓から外が見える。白い装束姿の人たちがたくさんいて、ほんとにたくさん。

そのまわりを黒い坊さんのような人たちが囲んでいる。その光景を横目に見ながら階段を降りて一階へ、そのまま玄関から外にまで連れ出された。

と、その人影がなにやら念仏のようなものを唱え始めたらしい。さすがにSも「もうだめだ」と思ったとかwそのとき「ぶぉーん」と言う音がしたと思ったら、体がどすんと地面に落ちた。

バンド仲間がバイクに乗って戻ってきて、「なにしてんの?」と聞かれたとか。その後。

その家を貸してくれた大家に話を聞いたら、なんでもそこに住んでた家族が失踪したらしい。生活感を残したまま突然の失踪。

(夜逃げかもだけど)あとS以外の友人は、一人が死んで一人が精神状態に異常をきたして入院したとか。

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