ほん怖全話

病室の寝息

ほん怖
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俺が小学生の頃の話し。
スキーで足骨折して、オヤジが勤めてた病院に3ヶ月入院してたんだけど、
体が回復してきた頃から夜更かしするようになった。
うるさい親もいないし、二人部屋だったけど相部屋だれもいなかったから、
内緒でイレブンPMみたり(時代がうかがえる)。当時ヲナニーは知らなかったがね。

で、テレビ消してから寝つくまでに少し時間があるんだけど、ある晩、
部屋の中で寝息が聞こえるのに気付いた。
毎晩聞こえるもんで、最初はとなりの部屋の患者さんの寝息かと思ったんだけど、
果たしてコンクリートの壁を越えて寝息が聞こえるかぁ?と疑問に思ってた。
絶対にイビキじゃない、寝息。

でも恐怖は感じなかった。だってただの寝息だったし。
結局何事も起こらず、俺は無事退院した。美人の看護婦さん達(ごく数名)との別れが
ちょっと残念だった。

当時は恐怖は感じなかったけど、今考えるとやっぱり不思議。
友人に話したら「こわっ!」って言われるし。
特命リサーチ風に言うと、通風孔を伝ってきた声なんかな?

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