短編

洒落怖

四人家族

あるところに、お父さん、お母さん、男の子、女の子の4人家族がいました。 最近、お父さんとお母さんの中は冷え切り、ケンカばかり。 そんな家族ですが、旅行に行きました。 しかし、子供達が寝てから、夫婦はまたケンカになりました。 カッとなったお父さんはお母さんを殺してしまいました。 次の朝、お父さんは子供達に何も言わずに3人で出発しました。 色々と見て回り、疲れたので休憩することにしました。 すると、お兄ちゃんが、 「お父さん、なんで朝からお母さんのことおんぶしてるの?」
洒落怖

鍵穴

そんなに怖くないのですがきいてください 私がまだ4~5歳の頃の話です。 当時家には風呂が無く、よく母親と銭湯に行っていました。 まだ小さかったので母と女湯に入っていました。 或る日のこと、身体を洗った後飽きてしまった私は、湯船の 中でプールよろしく遊んでいました。 今迄気付かなかったのですが、湯船の横から階段状になりドア が付いているんですね(何処もそうなのかも知れません) 私はふとそのドアが気になって段々を昇りドアの前まで行った。 ドアノブの直下に大きな鍵穴があるのです。 ワクワクして覗きました。・・・・・向こう側は何かに覆われて見えない。 なんだ、ツマらない。いったん顔をあげました。 何を思ったかもう一度鍵穴を覗き込んだのです。 ぼんやりとした明かりの中、ボイラーとおぼしき器械が見えました おわースゴい。夢中になって覗いていました。 ドアの向こうの気配、それとも何かが知らせてくれたのか 突然、私は目を離し身を引いたのです。 そして次の瞬間、鍵穴からはマイナスドライバーの先端が狂ったように 乱舞していました。・・・・・・ 私は息を呑みそこを離れ、コワくて母親にさえ話すことが出来ませんでした。
洒落怖

車の上

友達から聞いた話で、一番怖かった話です。その友達をA子とします。A子とA子の彼氏、B子とB子の彼氏の4人でドライブに行きました。そのドライブの帰り道の事です。夕焼けも終わってだんだん辺りが薄くなってきたころ、A子達の走っている車もその前後の...
意味怖

家族を消して

少女の所にお星さまが降り立ちました。 「なんでも一つ願いをかなえてあげよう。」 お星さまは言いました。 少女は泣いていました。 「家族を消してちょうだい!あんな家族、まっぴらよ。」 次の日、少女が目を覚まして、一階に下りると、いつものようにお母さんと お父さんとお兄さんがいました。 少女は後悔しました。 その夜再びお星さまは少女の前に現れました。 「気に入ってもらえたかな」 少女は言いました。 「昨日のお願いを取り消してちょうだい」 お星さまは言いました。 「一度かなえたお願いは取り消せないよ」 少女は泣きました。