短編

ほん怖

死刑支持者

あるところに熱心な死刑支持者がいた。 彼は、裁判にかけられた容疑者を見ては、「死刑にしろ」と騒ぎ立てた。 そして、積極的に死刑支持の運動を起こしたりもした。 しかし数年後、彼は殺人の罪でつかまり、群集が激しく死刑を求める声のなか、死刑判決を受けた。 <結論> 死刑支持の主張というのは、本当に命の尊厳さをおもんじる感情から来ているのか。
ほん怖

祖母の最期の言葉

私の祖母の最期の言葉は「し」だったそうです。 入院しててもうしゃべれない状態で、ひらがなの表が用意してあって、そこの「し」を 指さして息を引き取ったそうです。 「私は死にます」という意味だったんでしょうか。
ほん怖

画面の右端

ぼーっと、TVショッピングを見ていたら、TV画面の右はじに、銀色の丸が3つぽこぽことでてきた。 なんじゃ、こりゃ?と思いつつ、コインで削ってみたら…。 「はずれ」と出てきた。 ショックでまたぼーっとしてたら、だんだん隅のほうに消えていった。。
ほん怖

多磨霊園

死ぬほど怖いかわからないけど、二年前のちょうど今ごろのこと。 夜、友達四人と多摩霊園にキモ試しに行ったら、誰もいないはずの霊園内からお経を唱えてる声が聞こえた。俺だけかと思ったら四人全員聞いてた。 帰りの車の中では、みんななぜか落ち込んでて一言もしゃべらなかった。
ほん怖

血が

今年の夏休み。周りは畑だらけの道を走っていたら車のフロントウインドウに突然ぺたんと一滴の血がついた。 見渡す限りの青空。動物や人をはねたわけでもなく。 その後何事も起こるというわけでもなく。
じわ怖

100階の部屋

あるところに5人の大学生がいました。 彼らは1999年の大晦日にシンガポールに旅行に来てました。 そして運よく100階建の最上階つまり100階の部屋に泊まれることになりました。 大晦日の日彼らはシンガポールのそのホテルにチェツクインして、
ほん怖

窓を叩く

中学2年の時、試験勉強で夜遅くまで徹夜していたんだけど、夜2時を過ぎたぐらいだったかな?トントンって窓を叩くような音が聞こえたんですが、風かな?と思ってあまり気にしなかったのです。 しばらくしてからドンドン、ドンドンって力強く明らかに窓を人が叩いてるような音が1分ぐらい続いて、カーテンを開けてみようか、どうしようか迷ったのですが、小心者なので、結局確認はできませんでした。
ほん怖

なんとかしないと

小学生の頃、友だちの家に遊びに行った時のこと。 こどもの日でもなんでもないのにあの閻魔大王みたいな人形がしっかりとケースに入ってご飯とお酒と 数枚のお札らしきものと一緒に飾ってあった。
ほん怖

夢に出るのは

私の部屋にはよく夜中に霊が来ます。 その時の人はかならず透けて見えます、たまに映画のスクリーンのようにその霊にまつわるだろう景色も一緒に見えるのですが、何年か前にある男の人が現れました、同時に狭い部屋が写し出されてました。