洒落怖

回るレストラン

さっき弟に聞いた話。地元K県の海沿いの道路に、まわるレストランという名所があったんだけどその付近で5、6年前に女子高生が殺されて捨てられていた事件があった。これは有名な事件で俺も知っていた。弟はそのすぐあと位に友人達と夜中バイクでそこに行っ...
洒落怖

間違い電話

最近引っ越してから我が家に小さな子供の声で間違い電話が頻繁にかかる。「お父さんボクいまからそっちに行くから待っててね」と何度も言う。俺はお父さんじゃないよ、間違ってるよと言ってもわからないふう。あんまり何度もかかるのでお母さんは側にいないの...
じわ怖

生きてる人間を求める

親戚の法事やった時に、住職が言っていたのだが、霊、つまり亡くなった人も、生きている人しか見えないんだと。あの世に行ってしまっても、ちゃんとお参りしてあげないと寂しい、という事らしい。で、ちょっと住職に聞いてみた。良くある自殺の名所とかで沢山...
洒落怖

掃除のおじさん

中学生の時に聴いた、英語の若い先生が体験した話英語を教えていた女性教師が、数年前にアメリカに留学していた時の事、夜中(10時ぐらい?)に電話が鳴り、とると留学先の大学の友人からだった。「明日の学園祭の準備が終わらないから手伝ってくれない?」...
洒落怖

おともらち

部屋の入り口とか家の玄関先ってのは何かが来やすいのかな?ウチの子が二歳の時には玄関脇の部屋に時々「おともらち」が来たらしい。同じく二歳で入院した時には夕方になると病室の入り口に向かってニコニコしながらお手てフリフリ。もちろん誰もいない。六歳...
ほん怖

古い寺の鐘

古い寺の跡がある山に登った時の話。山道歩いてて、道端に仔猫のきれいな死骸を見つけたんだけど、夕暮れに下山するときにはもう内臓とかグチャグチャになってた。鳥や獣に食い荒らされたんだなぁと思い、手を合わせた途端に山上の寺の鐘がいきなりガンガンガ...
ほん怖

昔、若くして亡くなった知人のアダ名が「鷹」とか「猛禽」だった。我慢強くて、末期癌に一言も弱音を吐かない人だった。その人の葬儀の最中、ずっと一羽、大鷹が屋根に留まっていた。出棺後、スーッと見送る私らの前を大鷹が低空飛行して、奥にある林へ消えて...
ほん怖

なんだったんだろう

こないだ、裏のおじいちゃんと山に登って、山芋堀りをしていた。私がスコップで地面を掘り返していると、透明なぶよぶよした物が現れました。おじいちゃんに言うと、「いかん、山の神様だ。もう今日は帰るぞ」と言って、それを急いで埋めて山を下りました。後...
洒落怖

食器

家族で何故か俺だけ食器の持ちが悪い。今の湯呑は五代目、茶碗は三代目(いずれも百均製ではないしっかりしたもの)。他の家族は未だ初代か二代目まででいけてる。割れ方はいつも半分に真っ二つで、落としたとかぶつけたとかじゃない。自分がそそっかしいの分...