全話

じわ怖

工事現場の看板

これは俺が中学の時に通っていた塾の先生の体験談。 先生は売れる前のTOMCAT(北斗の拳の主題歌で有名)のメンバー。 その日はメンバーである友達にベースを渡す約束があり、車で向かっていた。 仕事明けで深夜十二時をとうに回っていた。
じわ怖

赤い目をした人へ、赤い手をした人へ

これも小学校の時の話。 小学校の下校途中で、仲間と騒ぎながら信号待ちをしていると、1人が側溝のコンクリートの蓋の間に覗く100円玉を見つけた。 蓋はとても持ち上がらなかったが意地でも取りたくなって、四車線隔てた向こう側の下水溝から侵入を試みた。
洒落怖

カブスカウト

かなり昔の話ですが、記憶が確かな限り実話です。 小学校のころ、カブスカウト(ボーイスカウトのひとつ下)の合宿でお寺がやってる山の中の民宿(?)に夏休みに泊まりに行ったときのこと。 そのお寺には珍しい「笑い地蔵」というやつが沢山あって、その笑い顔だけで結構怖かったんだけど、そこの住職が夜に本堂で怪談をし始めてビビリの僕は思わず耳を塞いでいた。
じわ怖

雨の日の出来事

5年前の、ある梅雨の日の出来事。 会社で昼食を食べているときにそれは起こった。 友人と会い向かいの席で話をしながら食事をしていると、 席の横にある窓から友人が何気なく雨の降る景色を見た。 食堂は2階なのでその窓からは町が見渡せる。
じわ怖

着信履歴

○○(デパート)で買い物をし終え、駐車場へ向かう途中、 自分のバイクの横に携帯電話が落ちているのに気がつきました。 丁度すぐ近くに警察署があるので、届けてあげようと思い、 拾い上げたとたん、ピピ・・・と着信音が鳴りました。 人の電話だし、でてもよいものか迷ったのですが、 本人からの電話かもしれないし、でてみる事にしました。
じわ怖

肝試しで出会った「しのうかさん」

弟が中学生のころに同い年のSと一つ上のT先輩に連れられて肝試しに行った。 バイク仲間の間で有名なスポットで、「しのうかさん」という場所(?)らしい。伊野町の方だそうです。で、夜中3人でそこへ行くと、寂れた民家があって有刺鉄線が巻かれキケンとかかかれた看板がある。
じわ怖

霧の中のバス事故

それは十年くらい前のことです。彼が大阪のテレビの仕事を終わらせて、翌日のラジオの仕事のために東京へ夜っぴて移動しなければならない時があったんですね。 それがテレビの収録がかなり長引いてしまって電車がなくなってしまったんですよ。で、テレビ局に車を借りてマネージャーの運転で東京まで帰ることになったんです。
じわ怖

あるアパートでの出来事。 5階建てのアパートの最上階に住んでいる家族。 その家族にはもうすぐ幼稚園に入園予定の女の子がいました。 お昼御飯を食べ終わった後に女の子を近所の公園に散歩に連れて行くのが母親の日課でした。 ところが今日に限って女の子はお昼ご飯を食べ終わると何処かへ遊びに行ってしまったのです。 しばらくして帰ってきた女の子に、心配になった母親が「どこに遊びに行
洒落怖

池の中に沈んでいる少女

数十年前になるけど、近所で少女行方不明事件があった。 現在も見つかっていなくて行方不明のままだ。これは全国版の新聞でも 紹介されたし事件があった事だけは紛れも無い事実だ。 どの事件か特定出来るような記述は避けておく。 これから書く事はよくある噂話のようなもので真実は判らないので・・・。 その事件が起こってから4、5年経過した頃、俺は母親からこんな話を聞いた。