キャンプ好きだった担任に聞いた話です。
学生の時、友だちと二人で山へキャンプに行ったそうです。
夜になり、テントの中でその友だちと怖い話を始めました。
最初は二人ともふぜけ半分。互いにつっこみながら笑っていました。
遅い時間になり、最後の話をし始めました。
そんなにレパートリーがあるわけではないので、いろんな話をくっつけた作り話だったそうです。
しばらくして物語が中盤に差し掛かった時、その友だちが自分の背後を凝視し、その直後恐怖とも憎悪ともつかぬような表情をしたのに気づきました。
自分も背後に目を向けようとした途端、「もう寝ようぜ!明日も早いし!」と言ってランプを消されたそうです。
次の朝、どうしても気になり夕べの事を聞いてみたら「あ~あれな。実はあの時お前の後ろにこんな顔した婆さんが出てお前の事じっと見てたんだよ。その場じゃ怖くて言えなかった。」
と言って、夕べの何とも言えない表情をしたそうです。
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